ゴキブリに寄生するハチ!ミトコンドリアも人間にとっては寄生生物!

テロメア

2018年08月25日 14:23

週間新潮にちょっとショッキングな記事が載りました。

『「パラサイトする生き物」講座』

書いているのは、理学博士の成田聡子氏。

自然界で、他の生物に寄生しすることで、
操ったり操られたり、そのような関係性をテーマにしています。

好きな方はいないでしょうけど、身近なところでは”ゴキブリ”。
人間には嫌がられるゴキブリですが、このゴキブリに寄生して、
ゴキブリをマインドコントロールし、代理母として利用するハチがいるそうです。

エメラルドゴキブリバチというそうです。
このハチは、ゴキブリの脳に毒を送り込み、
その毒で痺れて動けなくなったゴキブリに、
今度は、麻酔のような物質を送り込みます。

この麻酔のような物質が注入されると、
ゴキブリはハチにコントロールされて、従順にハチに従い、
代理母としての役割を務めるとのこと。

さらに、孵化したハチの幼虫は、ゴキブリの内臓を少しずつ食べて成長しますが、
ゴキブリは、死なないそうです。

最後に、ハチの幼虫がさなぎになったところで、
ゴキブリは死を迎えます。

同じような関係は、自然界では当たり前のようにあって、
あの恐ろしい「ヒアリ」にも、「タイコバエ」という天敵がいます。

ところで、人間もパラサイトのおかげで生きているのをご存知ですか?
細胞のなかにある「ミトコンドリア」は、正確には寄生生物です。
細胞そのものとは、別の生物といってもいいでしょう。

だから、人間の細胞の遺伝子と、ミトコンドリアの遺伝子は別なんですね。
ミトコンドリアがいなければ、細胞に必要なエネルギーが作り出せないので、
生きていくことができません。
人間とミトコンドリアは、共生関係にあるわけです。

かなり以前に、「パラサイトイブ」という映画がありました。
こわい映画ですが、もしミトコンドリアが人間をコントロールするなら、と仮定したSF映画。
人間とミトコンドリアの関係は、太古の昔からとてもうまくいっているようです。

ミトコンドリアは、年齢とともに減少し、
その働きが悪くなると、体内の活性酸素の量が増加すると言われます。

ミトコンドリア自信が、エネルギーを作り出すときに活性酸素を出しますが、
働きが悪くなったミトコンドリアは、より多くの活性酸素を出してしまうようです。

細胞は、ミトコンドリアからもらったエネルギーを使って、再生と修復を繰り返していますが、
皮肉なことに、そのミトコンドリアが排出する活性酸素に傷つけられることにもなるわけです。

年とともに、「気力がなくなってきた」「疲れやすくなった」というのは、
ミトコンドリアとも関係があるようです。

ミトコンドリアは40代前半から減少しはじめ、その働きも衰えます。
そして、エネルギーに変換されずにあまった酸素は活性酸素になります。
さらに、余分な脂肪やブドウ糖は中性脂肪として蓄えられます。
このため、中年のかた特有の体型になってしまうんですね。

この共生関係にあるミトコンドリアですが、
増加させる方法もあるようです。
それが、適度な運動!

その代表的な運動が、「インターバル速歩」です。
以前、『ためしてガッテン』で紹介していた方法では、
3分間普通に歩いて、3分間早く歩く
これを5セット繰り返すだけで、ミトコンドリアの量が増えるそうです。

簡単ですから、試してみてください。


関連記事